発達障害で生きるのは日本で最も困難なこと
10人に一人は何かしらの発達障害を持っていると言われる世の中。
何回も言うが、発達障害はADHD、ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー、自閉症など)LD(学習障害)、チック症、サヴァン症候群などが含まれる。
発達障害と言える人がほぼ共通して持っているものが、(個人差あるが)
感覚過敏、思い過ごし、勘違い、オタク、引きこもり、何度も確認する、忘れやすい、生真面目、枠にとらわれすぎ、KY、天才、不器用、じっとできない、嘘がつけない、懲りない、飽き性など特性をあげだしたらキリがない。
しかし、「それって誰でもあることではなかろうか?」と、定型発達者の人は言うのだが、全ての単語に関して「超」をつけたら少し分かりやすくなるかもしれない。
発達障害というものは、一人一人特性がある。
軽度の人もいれば、重度の人もいるし、
知的障がいを持っている人もいれば、
その他発達障害を併発している人もいる。
もっともっと分かりやすく言えば、
人間だって性格、顔、肌の色味など100人いれば100通りがあるのと同じで、
発達障害も100人いれば特性がそれぞれ違うのだ。
例えば発達障害で有名な人といえば、
アインシュタイン、トーマスエジソン、モーツァルト、ウォルトディズニー、ケネディ大統領、日本だと坂本龍馬や織田信長、西郷隆盛も発達障害を持っていたと言われるが、科学や政治や芸術など各分野で飛び抜けた才能を持つ人は多い。
最近だと、スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、トムクルーズ、パリスヒルトン、ブリトニースピアーズ、スピルバーグ監督、日本だと、SEKAI NO OWARIの深瀬さん、米津玄師さん、栗原類さん、さかなクン、イチロー選手、黒柳徹子さんなどが発達障害だと公言している。
先ほども例に挙げたのだが、日本では坂本龍馬や織田信長がよく名前を出される。黒柳徹子が学習障害とADHDを「トットてれび」の中で発達障害の魅力をアピールしている。
その他、長嶋茂雄、山下清、のだめカンタービレののだめちゃん、勝間和代などもカミングアウトをして話題になった。
実はカミングアウトなどしなくても、発達障害っぽい人というのは沢山いる。
実際、アスペルガー症候群ナンバーワンは東京大学という説は結構有名である。
大学教授、医師、弁護士などを数多く輩出してきており、悪い言い方をすれば「オタク」で「人の感情をあまり汲み取らなくても仕事ができる」のはアスペルガーの人にとっては大変ありがたいことであろう。
勤務ができない人に関しては、経営者となって成功する人も数多い。自分の好きなことをとことん極めたいという、アスペ脳の人は能力を発揮し、成功するケースが多いのだとか。
しかし、自分の才能に気づくのは、僅かであり成功している人は、発達障害でもごく一部の人だけである。
発達障害のひとは幼少のころからいじめに逢いやすく、不登校をしている人、引きこもりをする人、発達障害が原因で家庭崩壊を起こす人なども少なくはないのだという。
生活保護受給者の中には社会から追い出され、働けなくなくなったという発達障害の当事者が多い。また、ホームレスや犯罪を犯した人なども発達障害者や知的障害者は多いのだという。
勉強が好きな発達障害者もいて、その人場合は大学院まで進む人も多いし、私みたいに新卒で就職をして転職を繰り返しながら障害者就労につく人も多い。
しかし、一方で発達障害の当事者でありながらも仕事を継続的に問題なく行えている場合は、診断を受ける必要もないし、障がいを名乗る必要もない。極端な話、生まれつき資産家の家に生まれ、働かなくても生きていける人も同様なのだ。
なぜ、軽度発達障害が苦労するのか
それは、軽度の場合、精神障害者手帳は作ることが可能だが、国からの支援を受けられるのは限られている。
ちなみに精神障害者手帳対象者は、
である。(後々お話しよう)
障害者年金をもらえるのは、障害者手帳二級からであり、発達障害だけでは貰うのは困難である。問題行動による日常の制限(1、2級)や就労制限のある3級が対象者であるが、クローズでも働くことのできる発達障害者は審査に落ちることが多い。発達障害➕うつ病や、発達障害➕知的障害などは貰うことができる。
それも、20歳後に初診日があり、その日に厚生年金に加入してれば交付されるのだ。
見た目が健常者なゆえ、苦労することも多い
発達障害者は多少行動すれば障害の知識がある人からすれば
「この人もしかしたら、もしかしたらかも」
とはなるかもしれないが、
すれ違っても気づくのは相当格好がちぐはぐでおかしい人くらいであろう。
だから、障害者手帳などを提示しても、
「え?障害者なの?」
みたいな顔をされることがある。
それは、発達障害やその他精神疾患や内部障害持っている人なら誰でも経験したことがあることだろう。
見た目が健常者ってことはとても嬉しいのだが、その分弱音を吐けないし、障害者枠だとしても目で見える配慮*1は受けることはできても、例えば精神的に不安定になったり、パニックを起こしてしまったとしても定型発達の上司からすれば、
「そんなの誰にでも起こりゆることだから我慢しなさい」
なんて言われるのがオチだし、
定型発達者より全然ストレス耐性が低いために、自分で自分の首を締めてしまい、鬱などの二次障害を併発してしまい兼ねないのだ。
要は見た目がわからない障害と戦っている凹凸人間は日本では幼少の頃から一番煙たがられるし、腫れ物扱いされるということだ。
*1:電話応対や業務上で本人の問題であることや職場がその業務をして欲しくない