発達障害は甘えだって言うけど
目に見えない障害である「発達障害」。
世間の人は「甘え、みんなそんなの持っている」「努力が足りない」なんて大半の人は言います。理解のある人の方が少ないでしょう。
今回は、初歩的なものを話してみました。
- 発達障害とは?
- 発達障害独特の苦しさ
- 発達障害って治るの?
- 発達障害が知られるようになったのはいつ頃?
- どんな病気が例えばあるのか
- 発達障害ってどのような状態?健常者の経験がよく経験するアレで紹介してみた
発達障害とは?
発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ、デコボコと、その人が過ごす環境やミスマッチから社会生活から困難が発生する障害のことです。
わかりづらいと思うのである画像をお借りした。
こちらが発達障害の人の知能というか、能力と思っていただきたいです。
仕事では桶の理論が成り立つのだが、致命的な部分が1つでもあれば水が全て漏れてしまう。
その結果、五体満足、健康そうに見えても職に就けない人が出てくるのです。
人間誰しも得意なこと不得意なことがあると思うのですが、その中でも発達障害の人たちは得意なこと不得意なことに差が出ます。定型発達者と比べて少し違った物事の捉え方をしたりすることが多いです。そのため、勉強や仕事の理解や進め方、持続性がなかったり、注意力散漫になったり、対人関係のすれ違いなど生活に支障をきたすのです。
手書きで申し訳ありませんが、理論的にいうとこのような感じです。
発達障害独特の苦しさ
発達障害は見た目では全くわからない障害であります。見た目では分からないけれど、それとなく落ち着きがなかったり、服装に無頓着であったり、人間誰しも持っている特性が発達障害にも出ていたりするために、「衝動的でわがまま」「落ち着きがない」などと言われたり、「本人の努力不足」や「親の躾の問題」「昔からそんな人いたよ、考え込み過ぎ」などと特に発達障害のことを聞いたことのない知らない50代、60代の方とかから批判や解釈をされやすいです。
本人の努力不足と世間からレッテルを貼られてしまい、発達障害と知らずいくら努力しても治るはずがないのに二次障害である、「うつ病」「統合失調症」「摂食障害」「パニック障害」などの精神障害になってから気づく人も多いのが現実です。
多分これを読んでもピンとこない方も中にはいらっしゃると思うので、もっと分かりやすい具体例を出していくと、目の前ない盲目の人に「お前はなぜ目が見えないんだ!そんなの甘えだろ!」耳の聞こえない人に「耳が聞こえないなら耳の穴をかっぽじってよく聞いておけ」と言いますか?よほどパワハラや陰湿だと思いますよね。
発達障害の人は自分が障害だと気づくまでにこのようなパワハラをかなり言われてきたわけなんですよね。
そりゃあ、鬱でもなりますよ。
発達障害って治るの?
基本的には治りません。「幼少の頃のクセが大人になって改善した!」という例も中にはあるそうですが、生まれつきの脳の癖のようなものなので一生戦っていかなければならない障害です。
例えば、目が見えない人には「メガネ」「盲導犬」
耳の聞こえない人には「補聴器」
足や手がない人には「義足」「義手」などがありますが、
目に見えない障害である発達障害は周りの配慮や、発達障害のことを理解してあげることが治療の一歩でありますし、症状が緩和されます。
あとは脳みそのドーパミンをあげるお薬である「ストラテラ*1」「コンサータ」なども治療の1つであり、その薬を飲むことによって個人差はありますが、多少定型発達に近づけるのだと言います。
発達障害が知られるようになったのはいつ頃?
2000年頃に米国のベストセラー作家サリ・ソルデンの「片付けられない女たち」の日本語訳版が出たことによってじわじわと世間に発達障害の一種である「ADHD」が知られるようになりました。
片づけられない女たち https://www.amazon.co.jp/dp/487290074X/ref=cm_sw_r_cp_api_KmvMAb4SCZ56C
更に、司馬理英子博士の「ジャイアンのび太症候群」という本が出たことによりADHDは別名としてそのように呼ばれるようになった。
新版 ADHD のび太・ジャイアン症候群 主婦の友社 https://www.amazon.co.jp/dp/4072621315/ref=cm_sw_r_sms_awdb_c_bmvMAbN52Y3TN
どんな病気が例えばあるのか
大きく分けて3つと言われており、アスペルガー症候群や自閉症などが主と言われている「広汎性発達障害(PDD)」、ジャイアンのび太症候群で有名な「注意欠陥多動性障害(ADHD)」、字を読み書きすること数字を扱うことが困難な「学習障害(LD)」と3つと言われています。
他にも体に癖のようなものが染みついている「チック症*2」、のだめカンタービレや、約5年前に中居正広主演で放送されたATARUの主人公の障害と言われている「サヴァン症候群」なども含まれております。
発達障害ってどのような状態?健常者の経験がよく経験するアレで紹介してみた
一般的に発達障害をわかりやすくいうと少し比喩的な表現になりますが、「頭に霧がかかったような状態」「頭がぼやけた状態」と言われており、多分ほぼ誰でもピンとくる言い方をしますと「軽い二日酔いが何十年も続いているような感じ」とのことです。(私はお酒をほぼ飲まないのでわかりませんが)
それに多分定型発達者*3がもっと考えられないなあ?となるようなことを言いますと常に脳みそが騒がしい感じなんですよね。んー、どんな状態かなあ?と考えてみた結果、授業で誰かが次々とポンポン発言する授業ってありませんか?(日本語クソおかしい) あんな感じの状態が脳みその中でずっと繰り広げられています。
発達障害当事者へのLINE電話取材終了。本日新たに知った言葉は「ポップコーン現象」。ADHDの人が何か一つのことに集中すべきときに、ポップコーンが弾けるように余計なことが次々と浮かんできて集中できない様のこと。
— 姫野ケイ(フリーライター) (@himeno_kei) February 4, 2018
次回は、定型発達者には考えられなくても発達障害が特に苦労するアレを書こうと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました!!